すべてが猫になる

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暗闇・キッス・それだけで  (ねこ3.7匹)

森博嗣著。集英社

大学在籍中にコンピュータのインタプリタを作製、休学してソフトウェア会社を創業、1980年代にコンピュータ業界で不動の地位を築いた、IT史上の伝説的存在ウィリアム・ベック。会長職を譲り、第一線から退いたウィリアムは現在、財団による慈善事業に専念している。探偵兼ライターの頸城悦夫は、葉山書房の編集者兼女優の水谷優衣から、ウィリアムの自伝を書く仕事を依頼され、日本の避暑地にある彼の豪華な別荘に一週間、滞在することになった。そこにはウィリアムだけでなく、その家族や知人、従業員などが滞在していた。 ところが、頸城が別荘に着いた後、思いもかけない事件が発生する。警察による捜査が始まるが、なかなか手がかりをつかむことができない。そんな中、さらなる悲劇が……。取材のために訪れた頸城は、ウィリアムの自伝執筆の傍ら、この不可思議な殺人事件にも関わることになる。果たして、事件は解決できるのか。 忘れ得ぬ苦しい記憶を背負った探偵が、事件の謎・愛の影を探求・逍遥する、至高の長編小説。 待望の書き下ろし長編ミステリー。(紹介文引用)
 
↑あらすじ、長いな。。おかげで何も書くことがない。。
 
大昔に読んだ「ゾラ・一撃・さようなら」の続編。登場人物が同じだが違う事件なのでまあ単体で読めると思う。
 
IT企業家の富豪、ウィリアム・ベックの自伝を依頼された主人公の頸城が富豪の屋敷に滞在中殺人事件に巻き込まれる話。登場人物の半分が外国人。そしてなぜか探偵役の頸城にはガールフレンドらしき女性が2人。パっとしない主人公だが、寄ってくる女性はどちらも女優だったりレベルが高い。ミステリーと言っても森作品なので、推理らしきものもないまま「君が犯人なのかー」で解決する。珍しく動機らしきものあり。
 
うん、まあ相変わらずの森ワールドで、会話を楽しめればいいのかなと。特別残るものはないが普通に面白かった。