すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

QED 伊勢の曙光 (ねこ3.8匹)

f:id:yukiaya1031jp:20201111155057j:plain

高田崇史著。講談社文庫。

伊勢の鄙びた村から秘宝の鮑真珠を持参していた神職が、不審な墜落死を遂げる。事件解決へ協力を頼まれた桑原崇は、棚旗奈々とともに伊勢へ。しかし、二人を待ち受けていたのはシリーズ中最大の危機だった。果たして崇は、事件の真相と、日本史上最大の深秘「伊勢神宮の謎」を解けるのか?「QED」完結編!(裏表紙引用)
 
QEDシリーズ、ついに完結!
…と言いながら、現在再開されているのを知っている。。でもまあとりあえず完結編らしい作品になっていた。
 
今回の謎は伊勢神宮。伊勢は子どもの頃から何度も行っている場所なので(近いので)馴染みやすい題材。とは言え内容はとても多岐に渡っているし深いのでとても「うんうん」と頷けるようなものではなかったが。もとは遊郭だったとか、梅毒の薬を売っていたとか酸漿で堕胎させられていたとか、なかなかヘビーな事実が書かれていたり。伊勢神宮の祭神は天照大神ではない?とか明治天皇まで1人の天皇伊勢神宮に親拝されなかったとか天照大神男神説とか。伊勢神宮の謎が解けると日本すべての謎が解けるそうな。その通りで、卑弥呼から聖徳太子から、話がどこまでも繋がっていってついていけなくなること多々。
 
そして事件のほうも。親指を切断されてホテルから墜落死させられていた神職の謎に迫る。こっちもなかなか激しくて、タタルと奈々ちゃんが命を狙われてしまう。。村ってのは閉鎖的な印象があるけれど、関係ない人間からみたらバカバカしいよね、人が犠牲になる伝承なんて。
 
キャラのほうは(こっちが実はメイン)沙織が結婚するという大進展が。本人出てきて欲しかったなー。あと神山さんが出てきて「うえっ」っとなったり。熊つ崎が今回大活躍だったね。そしてそして、ついにタタルと奈々ちゃんに進展が!!頬にキッス!!く~~~っ、くちびるブチューっといかんかい!!10代か!!さらにラストのタタルの言葉はなんだったのかーーーー!!!「好きだよ」ぐらい言ったのだろうか!!!くーっ。
 
というわけで、内容もすっ飛びました。
まあ、これを機に新作あたりで堂々とお付き合いしているとは思えんが…。。