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たけまる文庫 怪の巻 (ねこ3.6匹)

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我孫子武丸著。集英社文庫

業界初(?)の「ひとり雑誌」形式で世間を「あ~っ?」と言わせた話題の短編集「小説たけまる増刊号」が、なんと今度は驚きの「個人文庫」になって帰ってきた―。記念すべき第一回配本分はホラー作品を集めた「怪の巻」をお届けします。猫を異常に恐れる男の話「猫恐怖症」、桜が頭蓋を食い破る「春爛漫」、小説の通りに起きる惨殺事件の謎「猟奇小説家」など選りすぐりの九編。…怖いです。(裏表紙引用)
 
我孫子読みこぼし祭り、とりあえずここまで(持ってないので)。
 
これもかなり古いなあ。存在は知ってたのだけど。「落語」をモチーフにした怪談集だということは、途中の「解題」作品解説、で判明。なんだあ、最初に知っときたかったなあ。落語に詳しいわけじゃないけど。
 
我孫子さんの描く怪談ということなので、もちろん怖い。個人的に好きなのは隣の老人を夫婦で殺そうとすると意外な返り討ちが待っている「芋羊羹」、新婚の妻を誘拐された男の意外な本性「青い花嫁」、どっちが医者でどっちが患者か分からない「患者」、猟奇小説家の作品通りに現実で殺人が起こる「猟奇小説家」かな。それなりにどれもまあ良いんだけど少し減点したのは意味不明なエロ小説もどきが数作混じっていたから(笑)。エロが悪いんでなく、描写が気持ち悪いですすいません。俺のマグナムはないわ。。