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今昔百鬼拾遺 鬼  (ねこ4匹)

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京極夏彦著。講談社タイガ。 

「先祖代代、片倉家の女は殺される定めだとか。しかも、斬り殺されるんだと云う話でした」昭和29年3月、駒澤野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪異と見える事件に不審を覚え解明に乗り出す。百鬼夜行シリーズ最新作。(裏表紙引用)
 
うををを百鬼夜行シリーズ最新作!(この言い方まだ慣れない「京極堂シリーズ」呼び派のわたし)文字通り、ほんとにこの1冊のために2駅先の本屋まで走った。そして手にしてビックリ、うっす。260ページくらい。うっす。このシリーズなら最低でも1100ページは欲しいところ。
 
鼻息荒く読み始めたが、なんていうか、中禅寺あっちゃんを主役とするスピンオフみたいな小説だった。いや、いいんだけどちょっとガッカリ。でも身内だから一応京極堂も探偵も小説家もチラっと登場する。いや、登場しないんだけど、雰囲気的に登場する。
 
内容は「鬼の刀」を使った連続通り魔事件をあっちゃんが解決する、っていうお話なんだが、一応憑き物もの関連ということでやっぱこれ百鬼夜行シリーズなんだなと。「ヒトごろし」を読んでいなかったのはイタいが(あれは実は読むつもりはないのであった)。。依頼人の女子高生・美由紀(from 絡新婦の理)の最後の演説はカッコ良かったし、刑事?の賀川の慌てふためきっぶりは笑えたし、短いけどまとまっててなかなか良かったかなー。あれ?あっちゃん何もしてない?
 
そして京極堂一行が関わってる栃木の事件ってなんだろ。