すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

密林の骨/Little Tiny Teeth  (ねこ3.6匹)

f:id:yukiaya1031jp:20190430182056j:plain

アーロン・エルキンズ著。青木久惠訳。ハヤカワ文庫。

 アマゾン河を旅する格安ツアーに参加したギデオンだが、同乗者は奇妙な人間ばかりだった。不穏な雰囲気の漂う民族植物学研究者一行、秘密を持つ船長、出自不明のガイド。やがて事件が勃発する。岸の方から槍が飛来し、船内に突き刺さったのだ。そしてその穂先の基部に巻かれていたのは…さらに接岸した場所で不思議な穴のあいた骨が発見され…一片の骨から名推理を展開するスケルトン探偵ギデオンが密林の闇に挑む。(裏表紙引用)
 
ギデオン・オリヴァーシリーズ邦訳第13弾~。
 
さすがに13作目ともなると作者も飽きて来るのか。。作中の3/4を過ぎてからやっと骨が登場する。確かに今までと違い、ギデオンさんは骨調査のために呼ばれたわけではないけれども。ジュリーとは別行動だし。ジョンがいるのがファンには救いか。
 
冒頭の、30年前に起きたアマゾン原住民?とのトラブルなんかはやや緊迫感があって良かったものの、ギデオン一行が何かしら災難に遭うまでが長い長い。しかも殺人じゃなくて槍が打ち込まれたり人が海に落ちたりある人が行方不明になったりするだけだから。。まあそのあたりから面白くなくはないのだけど、ハナっから動機ぷんぷんの容疑者ばかり集めているから犯人が分かっても別にこれなら誰でも良かったような。
 
まあしかし、今回の旅行は神秘的な土地柄のためか興味深いものもあったし…。キャラや文章が好きってだけで楽しめることには変わりないか。次からトールサイズ。期待しよう。