すべてが猫になる

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ブラック企業に勤めております。  (ねこ3.7匹)

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要はる著。集英社オレンジ文庫

 

イラストレーターになる夢を叶えるため、家出同然で東京へ出てきた夏実。けれど、イラストの仕事だけでは食べていけなかった。夢破れ、親に内緒で地元へ戻ってくる。ともかく、生きるためには働かねばならない。夏実は面接18社目にしてようやく、タウン誌を発行する会社の事務員として採用される。だが、そこは個性的すぎる面々が集う、超絶ブラック企業で!? (裏表紙引用)
 
先日読んだ「これは経費で落ちません!」に続き、集英社オレンジ文庫のお仕事小説を。
 
え~と、まず。ブラック企業では、ない。。。セクハラ、パワハラ気質が残っている上司が1人いて、病的に非常識な新人が1人いるってだけの、どこにでもありそうな中小企業。朝礼が1時間ってところや「会社は社会の反対です」という謎の標語を復唱させられるあたりはヤバいなと思ったが、非常識新人・柚木についてはブラック関係ないと思う。。飲みかけのペットボトル放置して指摘されると「もう飲まないんで大丈夫です」って何が大丈夫やねん。。ウツ病森永さんはちょっとそのケがあると思ったが。いい人なんで治して欲しい。ていうかほとんどの社員さんいい人だし。ヒロインは真面目で仕事のできる好感度高めの女性。もっとイライラムカムカ→スッキリ、っていう性質の小説かと思っていたが、普通の面白い小説だったっていう。ゆうても、仮にブラックだったとしても、視点がそれほどブラック被害を受けていない事務員さん。実際ブラック被害に遭ってるとしたら営業さんだと思うので、そちら視点だとだいぶ印象が変わったかもね。
 
もちろん恋愛要素はあって、ヒロインが毎朝会う憧れの男性と親しくなるんだが、イケメンで優しくて実は僕弁護士ですってどんだけ少女漫画やねんっていう。。ケガをした老人を助けているところを偶然見かけるっていうのも…少女漫画あるあるだよなあと。まだどう進展するか分からないけど、こんなハイスペック男子が独身彼女なしとかないから~。でもあるんだろうな~とニヤニヤしながら近々続きを読むでしょう。なんでだろうね?「書店ガール」とか「校閲ガール」の恋愛にはなんとも思わないのに。