すべてが猫になる

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つむじ風のスープ  (ねこ3.8匹)

森博嗣著。講談社文庫。

人の意見を聞くまえの方が、自分の声を正しく聞けるチャンスだ──。 これまで自然に脳内スルーしてきた日々の疑問やちょっとした違和感。 ぶれない人気作家・森博嗣が自由に、縦横無尽に傍若無人に解体する。 「薬指の役目」から「生きる目的」までフルレンジの書下ろしエッセィ。 第13作はひと味違います!(裏表紙引用)
 
クリームシリーズ第13弾。
2ページずつの100のエッセイが詰まったこのシリーズは大好きで、年はじめに必ず読んでいる気が。ご本人はもうお金が減らせなくて困っている状態、作家のお仕事もいつやめてもいいと思っている、もうやめてもいいかな的な。やめないでー。
 
今回も目からウロコの視点やクスっと笑える雑談、毒舌満載。一般の人の反応を市民の声とするな、インプットの毎日は自堕落?、友達百人できたら大変、記念に金をかける意味がわからない、などなど。(あまり引用すると良くない)
ご本人はご自分の意見を「皆もそう思え」と発信してらっしゃるわけでも世の中を斬っているおつもりもきっとないのだが、いやそれは違うよと笑っちゃうものからハっとさせられるものまで、13冊出ていてもなお新たな気づきや情報がたくさん、飽きないなあ。人生に迷ったらまとめて読んでもいいかも、目がギンギンになりそうだけど。