すべてが猫になる

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長い家の殺人 (ねこ4匹)

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講談社文庫。

デビュー作です。


学生バンド、「メイプル・リーフ」にからむ密室とアリバイ。長い家、ってほんとに長いんですけど、家というかペンション??部屋番号も星好きのオーナーがつけたとあってヘン。「長いホテルの殺人」が正しい??

うーん、なんというか褒めにくい作品。ちゃんと伏線があって、雰囲気もあって、探偵役が魅力的で、ワトスン役もちゃんといて、密室の中で殺人が起きる。人間関係も複雑そう。
本格ミステリファンならよだれが出そうな設定です。
しかし、なんだかあえてそうしました、みたいなわざとらしさが否めません。社会派推理作家が、「こんなのも書こうと思ったら書けるんだよ~」という企画で書いたもの、みたい、、ってわかりにくいか。
自分は正直何も見破れませんでしたが、これ、わかった人多いんじゃないでしょうか。。
アレがトリックに関係するんだろうな、ということぐらいしか私はわかりませんでしたが。

しかーし、実は好きだったりする。メイプル・リーフのオリジナル曲はちょっとどうかと思ったけど。
定番の館系本格推理が無条件で好きな人は楽しめるかも。