すべてが猫になる

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クビキリサイクル ー青色サヴァンと戯言遣いー (ねこ4.4匹)

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西尾維新著。講談社ノベルス。第23回受賞作。


霧舎学園、薬屋探偵で感覚が麻痺してきた昨今の私なのでこの程度の表紙では尻込みしません、はい。

清涼院流水氏による過度な推薦文(笑、逆効果では?いーちゃんてなんだ、いーちゃんて)。巷での(どこだ)「キャラ萌えライトノベル」といううさんくさい噂。こういうのって大当たりか大ハズレなんだよなあ。

文章に慣れるのにかなり労力を使いましたが、キャラに慣れるのは早かった(笑)
なにが「うにー」だこの野郎、と本を壁に投げつけることもなく無事に楽しく読了。

ちゃんと本格ミステリ。トリックも斬新。孤島で起きる連続殺人(しかも首斬り)、警察の介入なし、という設定に強引さはあまり感じなかった。文章がうまい、とは死んでも口にする気はありませんが
デビュー作にして独自のカラーが既に確立できていると思う。なるほど、話題になるだけのことはある。

主人公である語り役のいーちゃんと、青髪の玖渚の関係もミソ。
のほほんとしながらも、時々覗かせる暗い陰。過去に何かあったのかなー。(作者の術中にすっかりはまってるわたし)

これはもう読んでみてとしか言いようがない。個人的には良い本格推理の一つとして無視はできない作品だと思いました。
好き嫌いは激しく分かれますけど。。。。。