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姑獲鳥の夏・映画を観て来ました

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この夏一部で話題の(笑)京極夏彦作「姑獲鳥の夏」、鑑賞してまいりました。

特に自分は京極マニアでもなんでもないのですが(おい)、なぜかとても期待かつ
楽しみにしておりました。この作品お気に入りだしね。

平日の梅田、10列目(たぶん)のど真ん中というすんばらしい席をゲットし、
ギリギリに駆け込む。予告編がとっくに始まっており、人様に迷惑をかけつつ
座席へ。意外といい席はすべて埋まっておりました。

えーとまず、キャストがどはまり。観るまではそれはそれは不安だったのですが、
よくやったといいたいくらい京極堂堤真一、がはまっていた。
「この世には不思議なことなどなにひとつないのだよ、関口くん」
出たあああ。いいねえ、決まった、という感じ。

ただ、前半いきなり例の蘊蓄、蘊蓄、蘊蓄が延々と炸裂する。あちゃ。やばい、
これで3分の1のお客さんは寝るに違いない。びくびく。
現に原作を読んでいる私ですら寝たくなった。ただでさえ寝不足で、その日2本目の
映画鑑賞である。良く寝なかったと自分を褒めたい。

まあ、ストーリーは原作に忠実、ほぼ。それを頑張って短くしましたよ、という感じ。
ただ、そこはぶいちゃダメだろう!と言いたいところがありましたが。関口くんの
涼子さんへの執着?の理由?が、原作を読んでない人には伝わらなかったと思うよ
あれはぶいちゃ。(観てない方のために伏せますが)
あと、例のあのシーンどうするんだろう、と危惧していたのですが…やっぱり、
そんなもんか。陳腐!かと言ってリアルにやられても引きますが。ということは
やっぱああするしかないのか。

あと、涼子さんのおかあさん(いしだあゆみ)がこわかった(笑)名演技。

うーん、あとは、、、榎木津さん(阿部寛)がかっこよかったので、もっと出番が
欲しかったなあ。脇役の刑事の方が存在感あったのはどうかと思うよ。。。


原作の方がいい、というのは何でもそうだし、文句を言うために観たわけではない。
私は映画マニアでもないし、少々の食い違いや手抜き箇所は気になりません。
個人的には純粋に楽しむことができた方だと思います。

ただね、やっぱ原作読んでない方にはあの魅力は伝わりきらないと思った、かな。