すべてが猫になる

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天空の矢はどこへ?  (ねこ3.7匹)

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カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。乗客には、日本唯一のウォーカロン・メーカ、イシカワの社長ほか関係者が多数含まれていた。時を同じくして、九州のアソにあるイシカワの開発施設が、武力集団に占拠された。膠着した事態を打開するため、情報局はウグイ、ハギリらを派遣する。知性が追懐する忘却と回帰の物語。 (裏表紙引用)

 

 

Wシリーズ第9弾。あとひとつ。

 

今回のハギリの出張先は日本なのね。九州のウォーカロン・メーカでテロが起きたので情報局員みんな来てくださいってことで。はっきり言ってこのテロ事件はストーリーに関係ないとは言わないがいややっぱりあんま関係ない。渾身の読書メモが全く何の役にも立たなかった。賑やかし的なもんじゃないかな。いや知らんけど。

 

人間の定義が一貫したテーマだが、ポスト・インストールだのなんだの、もうだんだん人間とウォーカロンの違いが必要なくなってきてる。。。キガタは泣くし。。

 

百年シリーズを再読しておかないとサッパリ分からないと言われているこのシリーズだが、私としては本書で「すべF」こそ基礎知識として絶対忘れてちゃいけないの最たるものかと。この長大なシリーズ、森さんは最初の最初から全てのストーリーは完成しているらしいのだが、本当にそうなのかもしれない。ここに来てすべてがとは言わないが、次巻でかなりの謎が解かれるのではないかと期待。