すべてが猫になる

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来鳴く木菟 日知り月  (ねこ3.7匹)

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高里椎奈著。講談社文庫。

 

密室で墜落死した男の口から、「深山木薬店」の名刺が見つかった。店長の秋にかけられた殺人容疑を晴らすため、座木は妖世界で囁かれるある噂の調査を開始。リベザルは事件現場へ向かい、奇妙な言葉を呟く幼女と出会う。しかし、なかなか真相に近づけぬ二人を嘲笑うかのように、第二、第三の事件が勃発し……。 (裏表紙引用)


 

薬屋探偵怪奇譚シリーズ第6弾。


「きなくみみずく ひしりつき」と読むそう。この人もタイトルに命かけてるタイプかしら。さすがに今回は編集さんにタイトル変えてくれんかって打診されたみたいね。おもろ。表紙でやっと高遠さんのビジュアルが視覚化。うーん、なんかイメージ違うけど。背中向けてんのは秋?

 

というわけで薬屋探偵いつもどおりの平常営業。今回は秋が殺人事件(?)の犯人扱いされるっていう結構ヤバイ回なのだが、秋もザギもひょうひょうとしているので(リベザルがあわあわしてるのはいつものことだから)それほど不安はない。今回あまり謎解き方面に力が入っていないようで(事件数は多いのだが)、そちらはあっさり。子どもとか絡んでくるとちょっとデリケートだからね。懐かしいキャラが続々出てきて嬉しいのだが、そろそろリンクを確かめないと人間(妖怪)関係がややこしいぞ。

 

それよりも注目すべきはラストの灯視とリベザルの不穏な会話。え、殺すってどういうこと?え?え?リベザル何を知ってるの??気になる。そろそろ終わるのかな。