すべてが猫になる

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つぶさにミルフィーユ  (ねこ3.8匹)

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森博嗣著。講談社文庫。

 

本を読む価値というのは、本を読んでいるその経験、その時間にある。だから、読んで忘れてしまっても良い―。人気作家、森博嗣の視点から見ると、世界はもっと自由で、シンプルだ。大切なぬいぐるみのことから、都会の脆弱性についてまで、驚異的説得力で読者を楽しく翻弄する人気エッセイ・シリーズ第6弾! (裏表紙引用)

 


森さんのクリームシリーズ第6弾。

 

4、5弾ぐらいまではマンネリ感強かったけど、このあたりは思いついたままに執筆したらしく、ちょっと内容に変化。満員電車の不自然さにやたら言及しているのが特徴かな。あと、ご趣味の工作や専門分野をテーマにしたものも多いかも。ちょっとその辺は興味がないのでサラっと。

 

奥さんの「乾電池19本」の話が面白かったなあ。世の奥さんって皆そうなんだろうか。「なぜ口答えをしてくれなかったのか」と疑問に感じておられるが、「夫が間違っているのは分かっているが、言い返しても言い返されるし険悪になったらその場がめんどくさい」からですよ…(^_^;。妻は夫を言い負かすより、平和でいることのほうが大事なのです。幸せな夫婦の証拠とも言う。

 

あと、シリーズものの順番はどうでもいいという主張もなかなかパンチが効いてる。。確かにそうなんだけど、何度も繰り返し読んでいて内容を忘れていないケースもあるからなあ。このあたり、観る順番が永遠のテーマとなっているスターウォーズのファンの人に読んでもらいたい。



次のこのシリーズは12月に出るらしい。困ったな。このシリーズ、何時間でも何ページでも読んでいられるぐらいなんだけど。。他シリーズ?でこういう体裁のエッセイが数冊出ているようだから調べてみよ。新書かもしれんが。