すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

ダーク・タワーⅢ 荒地/The Dark Tower Ⅲ The Waste Lands  (ねこ3.7匹)

イメージ 1イメージ 2

 

 

〈旅の仲間〉エディとスザンナを得たローランドは、二人を新たな〈ガンスリンガー〉として教育しながら〈暗黒の塔〉への旅を続けていた。だがやがて彼の精神は、〈ドア〉のむこうで救った少年ジェイクの記憶に引き裂かれていく。一方、現実世界に暮らすジェイクもまた……。彼らは再び〈ドア〉を開き、タイム・パラドックスを修復できるのか? 緊張感満点、キング畢生の超大作第III部! (上巻裏表紙引用)

 


まだ読んでいたのかという声が聞こえそうな第三部。丁寧な<これまでのあらすじ>が付いているので多少内容を忘れていても大丈夫。一気に読もうとするから「うげぇ」となるんであって、時々読むには良いと思う。共著に比べると格段に面白く読みやすいので。映画化にあたり角川文庫から新しく出ていて、その表紙がとてもカッコ良くそっちで集めようかとも思ったが、お値段が高い上にこの新潮文庫版も結構好きなので続けることにした。絶版なので古本だが、映画化の影響で値段が上がってしまったのがネック。

 

そんなことより内容。
ところどころ「それ、いる?」っていうエピソードもあるにはあるが、ちょっと進んだかな?ローランドの目的は相変わらず謎のままだが、仲間に加わったエディの過去が少しずつ明らかに。相棒のスザンナも個性的だしね。少年ジェイクが助かってはピンチになり助かってはピンチになり、でだんだん可哀想になってきた。ローランドは熱い男なんだけど、口調のせいかなあ?クールなので本当に助ける気があるのか不安になるわたし。サイボーグのクマとの対決はハラハラするし、動物オイくんがいい味出してるし、なんといっても表紙になってるブレインが登場した。次巻でメインとなるであろう魔道師も意味ありげだし、これからどんどん盛り上がるかなー?ここまで長いと冗長とか無駄な部分で出来てるようなもんだからねえ。