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教場2  (ねこ4匹)

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長岡弘樹著。小学館文庫。

 

必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじきだすための篩。それが、警察学校だ。白髪隻眼の鬼教官・風間公親のもとに、初任科第百期短期課程の生徒達が入校してきた。半年間、地獄の試練を次々と乗り越えていかなければ、卒業は覚束ない。ミスを犯せば、タイムリミット一週間の“退校宣告”が下される。総代を狙う元医師の桐沢、頑強な刑事志望の仁志川など、生徒たちも曲者揃いだ。その中でも「警察に恨みがある」という美浦は、異色の存在だった。成績優秀ながら武道が苦手な美浦の抱えている過去とは?数々の栄冠に輝いた前代未聞の警察学校小説、待望の続編! (裏表紙引用)

 


いきなりですが先日スマホの充電を差すところが壊れまして。で、翌日スマホを買い替えまして。その際データ移行失敗しまして。この本の読書感想メモまで消えてしまいまして。。。もう気力がないので各話の感想パス。あらすじコピペでお許し下さい。読了記録ということで。


●第一話 創傷(そうしょう)
初任科第百期短期課程の桐沢篤は、風間教場に編入された不運を呪っていた。医師から警察官に転職した桐沢は、ゴールデンウイーク明けに最初の洗礼を受ける。 
●第二話 心眼
風間教場では、備品の盗難が相次いでいた。盗まれたのは、PCのマウス、ファーストミット、マレット(木琴を叩く枹)。単独では使い道のないものばかりだ。
●第三話 罰則
津木田卓は、プールでの救助訓練が嫌でたまらなかった。教官の貞方は屈強な体格のスパルタ教師で、特に潜水の練習はきつい。本気で殺されると思ってしまうほどだ。
●第四話 敬慕
菱沼羽津希は、自分のことを初任科第百期短期課程のなかでも特別な存在だと思っている。広告塔として白羽の矢が立つのは、容姿に秀でている自分なのだ。
●第五話 机上
仁志川鴻は、将来の配属先として刑事課強行犯係を強く希望している。元刑事だという教官の風間には、殺人捜査の模擬実習を提案しているところだ。
●第六話 奉職
警察学校時代の成績は、昇進や昇級、人事異動等ことあるごとに参照される。美浦亮真は、同期で親友の桐沢篤が総代候補と目されるなか、大きな試練に直面していた。


警察学校で繰り広げられる事件や問題を題材にした「教場」の第二弾。右目が義眼で元刑事、観察眼の鋭い風間教官シリーズ。第一弾と変わらず面白い。警察官を志す人間がこんなに意識が低かったら嫌だなと思うような生徒がいたり、やはりこの人たちも普通の人間なんだなと思わせる恋愛感情を扱っていたりと、警察学校の裏話としてだけでも楽しめる。そんなことで退校になるの?と思うようなこともあるが、それぐらいじゃないと立派な警察官なんて務まらないんだろうな。