すべてが猫になる

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Mの女  (ねこ3匹)

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ミステリ作家の冴子は、友人・亜美から恋人タケルを紹介される。第一印象からタケルに不穏なものを感じていた冴子は、一通のファンレターを契機に、タケルに不審を抱き、彼の過去を探ることに。するとそこには数多くの死が……! そしてその死は着実に冴子と亜美にも近づいていた。逆転に次ぐ逆転。鮮やかに覆っていく真実。これぞミステリの真髄! (裏表紙引用)

 

 

書き下ろし新刊。あらら、浦賀さんどうしちゃったの?というぐらい普通の作品でありました。薄いからあっという間に読めるのだけど。作家である冴子は、かつて世間を震撼させた一家殺害事件の生き残りが、友人・亜美の新カレ=Tではないか、と疑いを持つところから物語が始まる。Tは、執拗な取材をしてくるジャーナリストを刺殺したという過去があり…。

 

逆転に次ぐ逆転、というほどでもないかなあ。想像の範囲内の真相ではあった。そこからもう一転するのかな?と期待したのだが。浦賀さんとは思えないほど、グロもエロも斜め上の料理もなく。まあでも人間心理はちょっと意地悪でニヤリとできるし銀次郎も出てくるしそのあたり楽しめるかも。