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BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない  (ねこ3.8匹)

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山本弘著。創元SF文庫。

 

夏休みを迎えた美心国際学園(BIS)ビブリオバトル部は、造り酒屋を営む武人の家で夏合宿を開催する。夜、武人の両親や祖母を招待して行われたビブリオバトルのテーマは“恐怖”。部員たちはロウソク一本の明かりのなか、それぞれ得意ジャンルを生かしてとっておきの怖い本を紹介するが、投票段階にはある不思議な出来事が…。本格的ビブリオバトル青春小説シリーズ第二弾! (裏表紙引用)

 


BISビブリオバトルシリーズ第2弾。文庫化早い早い。

 

今回は、空たちBIS部が武人の家で「恐怖」をテーマに本を持ち寄って対決する。武人の父、母、祖母も見学として招待され、今までとは違う雰囲気。私は普通に空の紹介した本が気になったけど、SFは薦められなくても自発的に読むことがあるジャンルだからなー、なかなか手を出すことのないノンフィクションの本に惹かれたな。生活保護の実態や誤解などなど。マンガや小説のBLは興味ないし、マンガならマンガのビブリオバトルをやって欲しいと思う。個人的には明日香さんの「死んだ人には会えないという恐怖」を狙った発表に反発を覚えた。

 

二度目のバトルは「戦争」をテーマに公共図書館で開催される。個人的に「戦争もの」は苦手なので読むことはないであろう^^;それではダメなんだろうけど。原爆ドームひめゆりの塔資料館には進んで行きましたけども。やはりこっちでもノンフィクションものぐらいしか惹かれなかったなー。読まないと思うけど。。(読むのも読まないのも自由)

 

今回のチャンプ本、どっちもそれほど読んでいて盛り上がらなかったのが残念。空も、武人を意識しすぎかな?武人は武人で頑固すぎて視野が狭い。それぞれ若い子が立派な志を持っているとは思うけれど。今後どうなるか分からないけれどムリヤリ恋愛を絡めて来ないのもこのシリーズのいいところだね。いろんな知らない本を知ることができるし、個人の思想を押し付けてはいけないという、この活動のスタンスがブレないのがいい。薦めた本を読んでその人がどう感じるかってところまで厳しく干渉すべきでないというのも同意。

 

ところで、やっとミステリマニアのキャラクターが出てきたのに。。。次回に持ち越しかな?とほほ。かなりのマニアらしいけど、負けないぞ。