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豆腐小僧その他  (ねこ3.6匹)

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京極夏彦著。角川文庫。

 

研究所で働く母と夏休みを過ごすため、村を訪れた妖怪好きの少年・淳史。彼が思い浮かべたことで、間抜けな妖怪・豆富小僧は、ぽん、とその場に涌いたのだった!思わぬ事件に巻き込まれる淳史。そのとき、小僧は…?(「豆富小僧」角川つばさ文庫版再録)。ジュブナイル版として書かれ、妖怪とは何かも解りやすく盛り込まれた小説「豆富小僧」や、オリジナル狂言豆腐小僧」「新・死に神」などを収録した、貴重な作品集。(裏表紙引用)

 


読んだ本はこの表紙じゃなくてアニメ映画のほうなんだけど...いいサイズの見つからなかったのでこれで失礼。

 

本書は、「豆富(字はコレ)小僧」シリーズの番外編なのかな?ジュブナイルとして「小説 豆腐小僧」が頭に収録されている。まあ、豆腐小僧がいつものように登場して、妖怪の存在とは何ぞやかんぞやとだるまや化け猫さんたちに諭されつつ、人間界では気候を自由に操れる機械が発明されて誘拐事件が起きてんやわんや、って感じの。

 

それが終わると「狂言 豆腐小僧」「狂言 狐狗狸噺(ロングバージョン)」「狂言 新・死に神」「落語 死に神 remix」が続く。狂言って読みにくいのかなと思ったけれどそんなこともなく。「死に神」が面白かったかな。何の力もない陰気な男が死に神を見て、色々あって人の寿命が見ることによって生計を立てるようになる(実際は見えていないのがミソ)っていう。

 

まあそんなに内容はないけどサクっと読めてソコソコ楽しめるのでは。個人的には豆腐小僧ファンなので全編そうであって欲しかったけども。