すべてが猫になる

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洞窟の骨/Skeleton Dance (ねこ3.7匹)

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アーロン・エルキンズ著。青木久惠訳。ミステリアス・プレス文庫。

 

旧石器時代の遺跡の洞窟から人骨が発見された。調査に協力したギデオンの鑑定により、事態は急転した。人骨は旧石器時代のものではなく、死後数年しかたっていなかったのだ。ギデオンは、以前に先史文化研究所で捏造事件が起きた時、行方不明者が出た事実をつかむが…複雑に絡みあう人類学上の謎と殺人の真相にスケルトン探偵が挑む、人気シリーズ第九作。(裏表紙引用)

 


ケルトン探偵シリーズ第9(未訳入れると10)弾~。

 

ま、まあ、普通だな。。。いつも通り。他のシリーズ作品とあまり区別が付かないかも。今回のギデオン&ジュリーはフランスへ旅立つ。ギデオンの本当の目的は「骨に物申す――人類の研究にありがちな方向転換ミス、袋小路、勘違い」という長いタイトルの本を執筆するため、”タヤックの老人”に関する理解不足を補うため。だがそこでジョリ警部の捜査を手伝うことにもなっているギデオン、いつもよりずっと早い段階で命を狙われる(笑)。このシリーズは舞台がコロコロ変わる性格のものなので、レギュラーキャラに近いジョンは出ないのが残念。ジョリ警部って「古い骨」にも出ていたらしい。全く覚えていないが結構いい人だったので再登場は歓迎。

 

簡単に言うと発見された白骨をめぐる詐欺事件と先史文化研究所の人事労働者行方不明事件が現在の研究所員たちとの人間関係と複雑に絡み合って、ギデオンがそれを専門的見地から解決するといういつもの流れ。まあ、なかなかこの部分は読ませる。よくネタが切れないな。

 

しかしまあいつものごとく特筆するところはなく。と、いうわけで、遂にミステリアス・プレスでしか出ていない文庫読破いたしました。ここからさらにハヤカワ文庫でずらりと続いていくのだが。。。すいません、もうそろそろ飽きました。いつか再開するけどしばらく休憩といたします。だってどれも似てるんだもん。