すべてが猫になる

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死者の心臓/Dead Men’s Hearts (ねこ3.6匹)

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アーロン・エルキンズ著。青木久恵訳。ミステリアス・プレス文庫。

 

しぶしぶ引き受けた仕事でギデオンはエジプトを訪れた。エジプト学研究所の宣伝用ビデオに、ナレーターとして出演することになったのだ。だが撮影が始まって間もなく、ナイル川を進む船で、研究所の所長が不審な死を遂げた。さらに、研究所の裏で発見された人骨が不可解な謎を呼び起こし…悠久の歴史が眠る地でスケルトン探偵が活躍するシリーズ第七弾。(裏表紙引用)

 

 

エイブが死んでる・・・・・・!!(;゚Д゚)!

 

「エイブは四ヶ月前に腎臓の感染症で八十一歳で亡くなり――」ってオイ!重要なシリーズキャラをたった5行であっさり殺すなーーー!!

 

ひょっとして、1冊飛ばした!?と確認してしまったほどの衝撃波が自分を襲った。そうか、この作家さん、こういうことするのか。。。慣れなくては。今回はエジプトに飛んだギデオンとジュリー。いつもにも増して旅情あふるる世界観に気分はすっかり旅気分・・・と洒落込むつもりが、終始「エイブが死んだ…エイブが死んでた…」という事実に頭を奪われ身が入らなかったという。。。

 

まあそればかり言ってられないので内容はというと、そろそろネタ切れなのかな?という印象。あまりギデオンの講義が冴えていなかった気も。ジュリーとのイチャコラもほとんどなかったしもうお年?話の流れはいつも通りだが、今回はギデオンのみならず、ジュリーまでもが命の危険にさらされ緊張感マックス。ケガはほとんどしていないものの、丸腰で逃げ回るギデオンが新鮮。敵の領域に身分を偽って乗り込んだりといつもよりも行動しているのでエンタメ的には良かったかなー。

 

どうでもいいが、ジュリーというレギュラーキャラが居るのにジェリーという名前の人物を出すのはやめてほしい紛らわしい。