すべてが猫になる

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ST 警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル  (ねこ3.7匹)

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今野敏著。講談社文庫。

 

1億円の名器ストラディバリウスが盗難。人気バイオリニストがコンサートのリハーサルの際にすり替えられたのだ。出動したST翠の異常な聴覚に、オーケストラの指揮者・辛島は興味を示す。捜査が難航するなか、コンサートマスターが密室殺人の被害者となる…。翠の苦悩が胸を打つ「色」シリーズ第4弾。(裏表紙引用)

 


STの色シリーズ第4弾は、超人的な聴力を持つ翠さんが主人公。閉所恐怖症のため、いつも露出の激しい服を着ている翠さん。STのキャラは全員凄く好きで、この翠さんも私は大好き。普通、こういうタイプって女性からは敬遠されるもんなんだけどね。翠さんは嫌味がないし媚びないし賢いし、時々可愛らしいのよ。ドラマでは芦名星さんがこの役を演じていて、これがもうイメージぴったりだったなー。

 

で、今回の事件は、天才バイオリニストの所有するストラディバリウスが盗難に遭うというお話。大物だけに、捜査本部まで設置されておおごとになるという。指揮者と翠さんがもしや恋愛!?というちょっとした期待も楽しめる。それにしても、菊川警部補(警部補に戻ってましたw)が翠さんに気があるみたいなくだりは意外だった。え、そうだったの?まあ進展とかまさかないだろうけど。

 

事件は殺人にまで発展するのだけど、解決したのは翠さんというより青山さんだったかも。今回はこの二人しかほとんど登場しないのでそういう点では寂しいかな。クラシック音楽を文章で表現するくだりなどは圧倒されたけども。それにしても、翠さんのような能力のある人って本当にいるんだろか。