すべてが猫になる

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遺骨/Make No Bones (ねこ3.6匹)

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アーロン・エルキンズ著。青木久恵訳。ミステリアス・プレス文庫。

 

司法人類学界の長老がバス事故で悲劇の死を遂げて十年、その遺骨が自然史博物館に展示されることになった。それを記念して開催される学会に出席するため、ギデオンはオレゴンへ飛んだ。ところが遺骨が何者かに盗まれるという不可解な事件が起こり、続いて博物館の近くから謎の白骨死体が――シリーズ屈指のトリックで謎解きの醍醐味を満喫させる本格雄篇。

 


ケルトン探偵シリーズ第6(7)弾~。

 

今回のギデオンとジュリー、オレゴンへ飛びます。ゆえにあまり異国情緒はナシ。日本人からしたら充分あるんだけどね。バス事故で亡くなった人物の骨がなくなったという時点でもうその人はバス事故で死んだんじゃないってことがわかるよね^^;骨素人のジュリーはすぐに読者と同じ視点でそう推理するが色々と「人類学の権威」ギデオンに否定されます可哀想。あとで手のひらを返すギデオンなかなかやるね。

 

骨と言えばカサカサ無臭で気味悪さはそれ一点のはずなんだけど、今回は生々しいエグい死体が登場するので潔癖症ギデオンへとへと。よくこの仕事選んだなあ。トリックは凄い策を弄しているのだが気持ち悪さが先に立つ。「屈指のトリック」とは思わんが^^;。そして珍しくギデオンが犯人に襲われない・・・と思いきや落馬して大怪我っていう変化球出してきた。顔面再生で真実がわかるっていういつもとは違うネタもぶっこみ。でもジュリーとのイチャイチャは半減。そしてやっぱりギデオンさえいなかったら何も起こらなかったはずだった。