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千葉千波の怪奇日記 化けて出る  (ねこ3.6匹)

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国際江戸川大学の1年生、ぴいくんと慎之介は、同期生の古都里ちゃん、海月ちゃんと居酒屋「ちの利」で開く宴が学校帰りの楽しみ。そんなある日、大学に伝わる恐怖の七不思議、通称「江戸七」の一つを目の当りにしてしまう。4人は、ぴいくんの従弟である天才高校生、千葉千波くんに解決を依頼するのだが―!?書き下ろし特別編も収録した、ユーモアとパズル感覚満載の好評シリーズ第5弾! (裏表紙引用)

 


千葉千波シリーズ第5弾。てかビックリ、このシリーズ完結してたのね。。。しかもなんか腑に落ちない感じで^^;コレだけ文庫出てないし出そうもないし。関係ないけどノベルスなのに2段組じゃない。たまにあるけど、そういうの。

 

えー、ぴいくんと慎之介、予備校生だったのが無事大学生になっている(予備校生のままで続いて欲しかった。。。)。でも相変わらず二人はつるんだままで、慎之介の毒舌も黒ずくめの服装も変わらない。
変わったのは、ぴいくんの語り口がすこ~し大人っぽくなったような気がしなくもないとこか。シリーズ最終にして、個性的な新キャラが続々登場してる(笑)。同じ大学の古都里ちゃんと海月(クラゲちゃんじゃなくてミヅキちゃん)ちゃん、ぴいくん達の行きつけの呑み屋の常連のおっちゃん、鐡さんなどなど。この古都里ちゃんは口が悪くて「吊るすよ」とか「ぶっとばす」が口癖っていう酷い女の子で、海月ちゃんはぴいくんが何を聞いても「え?」しか言わないがぴいくんの都合の悪いところだけちゃんと受け答えするっていうおそろしい子・・・!

 

そんなメンバーが、時々千波くんを交えて大学の七不思議などなどを推理するっていうお話なんだが。。。まあミステリ的ないつもの緩さに加え、オカルトの要素を交えたもんだから締まりがない(笑)。オチとしてゾっとする結末に持って行くのは面白いが、そういうのこのシリーズに求めてなかったんだよね。。。千波くんがあんま出ないから千波パズルもあまりないし、ぴいくんのクイズもパンチがない。

 

あれ?なんか文句ばかりになった。いや、面白いんだけど、今までとちょっと違う感じになりすぎて戸惑ってしまったところへ最終回を思わせるラストで宙ぶらりんな感じ。