すべてが猫になる

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校閲ガール  (ねこ3.8匹)

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宮木あや子著。角川文庫。

 

憧れのファッション誌の編集者を夢見て出版社に就職した河野悦子。しかし「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、配属されたのは校閲部だった。校閲の仕事とは、原稿に誤りがないか確かめること。入社して2年目、苦手な文芸書の仕事に向かい合う日々だ。そして悦子が担当の原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルが巻き起こり…!?読んでスッキリ元気になる!最強のワーキングガールズエンタメ。(裏表紙引用)

 


初読み宮木さん。今ドラマで話題の作品(観てないが)、前から少し気になっていたので読んでみた。

 

うん、好み好み。とても良かった。校閲という仕事はちょっと昔から気になっていたので具体的に何をどうチェックしてどうアカを入れるのかが分かって興味深い内容だった。自分には出来そうにないなあ。昔、友人が有名求人雑誌校閲の仕事に就いたことがあって、少し話を聞いてみたら、「誰にでも出来る」という発言が飛び出してびびったことがある。。いや、ムリでしょ^^;

 

ヒロインの悦子は元々ファッション雑誌の校閲を目指していたのが全く興味のない文芸の校閲部に配属されてしまい、日々不満を持っている。時には校閲の仕事の範囲を越えてしまって怒られたり異動させられたり、口は凄く悪い(本人曰く異動したいからわざとらしいけど怪しいもんだ)が、仕事はきちんとやっているし、ファッション誌の知識だってたいしたもん。まだ未熟なところはあるけれど、ファッション誌に対する一家言は持っているし感心したところも多々。顔だけで一目惚れをするところもなぜか憎めない。

 

端から見て、このまま文芸にいてもいいんじゃないかって思うが。。。どうなるのかな。アフロの彼ともいい感触だし、先が気になる。と思って早速続編を買いに行ったがまだ文庫になっていなかった。はよ。