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春の魔法のおすそわけ  (ねこ2.8匹)

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西澤保彦著。中公文庫。

 

ある朝、作家・鈴木小夜子は桜の舞う歩道橋の上にいた。ひどい二日酔いに見舞われ、昨晩の記憶はない。手には札束が入った見知らぬバッグ、そして現れる不思議な美青年…。謎と酒に酔いしれる、一夜限りのファンタジックなミステリ。(裏表紙引用)

 


ひぃ(;Д;。間違えた。タイトルと表紙が素敵だったからチェックしてなかった。。。私が西澤作品で唯一避けている森奈津子の系統だった。。。<解説>森奈津子というところまで来てやっと気がついたというか腑に落ちたというか。だから終始気持ち悪かったんだ。。。しかしこの作品、レ〇ビアンの要素がダメだったのではなく、とにかくヒロイン(40代だが)が滅茶苦茶嫌いなタイプだった上に、かる~い口語体なのでイライライライラし通しだった<`~´>。。。私、泥酔して荒れる女性ほんとに心の底から嫌いなの。。。年齢が近いから(小説の時代背景を考えるとだいぶ年上だが)身につまされるとかそういうことも全くなかった。自分と通じるところがなかったので。その年齢の切羽詰まった感は分からないこともないけど。

 

本書は二日酔いの果てに気がついたらバッグが他人のものと入れ替わっていて、中を開けたら二千万円が入っていた、というお話。身も心も荒れていた小夜子は、ヤケになって偶然出会った美青年(優弥)を買春することになった――。ファンタジーだしお話だし、と割り切ってこの有り得ない展開に付き合ってみたものの、小夜子と優弥のベッドシーンで完全に萎えた。普通、こういうシーンって多少ワクワクドキドキして読むところじゃないの^^;気持ち悪くてページ飛ばしそうになった。挙句その後の実は小夜子は〇〇のケがあったみたいな展開ほんとに何なの。いや、世のそういう人々がキモいんじゃなくて、小夜子がダメだったの。。。


とは言え挫折しようとも思わずスラスラ読めたしまあいいお話として終わっていたし、このシリーズ?読めると言えば読めるということが分かって良かったかな、と。作品の質が悪いとかストーリーがなってないとかそういうことではなしに、単に森奈津子系が自分の嗜好に合わないだけ。西澤さんの文章は好きなのであしからず。次行こう、次。