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ドミノ倒し  (ねこ1.5匹)

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地方都市・月影市で探偵業を営む十村は、亡くなった元恋人の妹から殺人事件の調査を依頼される。十村が旧友の警察署長と調査に着手したところ、過去に月影市内で起きた未解決殺人事件との奇妙な共通点が見つかり、さらに調べるとまた別の殺人事件との繋がりが浮かび上がる。真実を追えば追うほど異様に広がっていく事件。その真相に探偵が迫るとき、恐るべき結末が待ち受ける。(裏表紙引用)

 


貫井さんの文庫新刊は初のハードボイルド風ユーモア小説。月影市で私立探偵をしている十村がある日亡き恋人の妹・友梨の依頼を受け、殺人事件の容疑者となっている青年の容疑を晴らすという物語。最初は読みやすいしクスっと笑えるしキャラも立っているしいいんじゃないのと思っていたのだが。いやはや、ホントにどうにもこうにも貫井さんどうしちゃったの。「ドミノ倒し」のタイトル通り、最初の事件からまた別の事件が判明しさらに別の事件が、って展開なのだけど、真相が酷過ぎる。色々新しいことに挑戦する作家さんなので、もちろんその心意気は評価したいが。これ、貫井さんじゃなかったら出版出来るレベルではなかったと思う。広げた風呂敷は畳めているのだけどね。あんま語りたくない読んだこと忘れたい。評価低すぎるかと思ったけどどこで評価見てもふるぼっこだから別にいいか。。。