ジェフリー・ディーヴァー著。池田真紀子訳。文春文庫。
名探偵リンカーン・ライムに持ち込まれたプロの殺し屋による殺人。だが現場には犯人の痕跡が何もなかった。「犯人は犯罪の現場に必ず微細な証拠を残す」という原理を裏切る難事件を描く「ロカールの原理」他、多彩なドンデン返しであなたを驚愕させる16の物語。だまされる快感を満載した巨匠の短編集。(裏表紙引用)
<収録作>
章と節
通勤列車
ウェストファーレンの指輪
監視
生まれついての悪人
動機
恐怖
一事不再理
トンネル・ガール
ロカールの原理
冷めてこそ美味
コピーキャット
のぞき
ポーカー・レッスン
36.6度
遊びに行くには最高の街
章と節
通勤列車
ウェストファーレンの指輪
監視
生まれついての悪人
動機
恐怖
一事不再理
トンネル・ガール
ロカールの原理
冷めてこそ美味
コピーキャット
のぞき
ポーカー・レッスン
36.6度
遊びに行くには最高の街
ジェフリー・ディーヴァーのどんでん返し短篇集第二弾。リンカーン・ライムシリーズがお目当てだったが他の作品も劣らずどれも面白く、堪能した。ページ数も作品数も多いため(660ページ)1日1作品ずつ読むようにした。腱鞘炎回避。さすがに16作あるのと「実はどれも同じ展開^^;」だったりするので、全体的に感想をざざっと。手抜きではない。
基本的には原題にあるように、主人公は悪徳弁護士、営業マン、若いギャンブラーなどなど多彩でありながら、彼らが巻き込まれたり事件を起こしたりしていく流れで、実はこの事件は全く最初と違う事実を内包していてどんでん返しに次ぐどんでん返しというディーヴァーお得意のものばかり。さすがに毎回どんでん返るので、慣れてくると先の展開が読めてくるのが玉に瑕。それでもやはりビックリするものもあって、「通勤列車」などは全く意外な方向から流れ弾が飛んでくるし、「ウェストファーレンの指輪」はまさかのあの有名探偵が結構酷い役で登場して唖然とするし、「一事不再理」は最悪の犯罪者と弁護士の攻防と見せかけてのスカっとする結末だし、「36.6度」はそんなこったろうなと思っていた展開からさらにひっくり返るしでとても楽しめた。
どれとは言わないが、善人と思っていたのが実はワルで、みたいなのがやたら多かった気もする^^;
どれとは言わないが、善人と思っていたのが実はワルで、みたいなのがやたら多かった気もする^^;