すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

推理は一日二時間まで  (ねこ3匹)

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霧舎巧著。光文社。

 

ヘンな大人が集まるヘンな建物には、ヘンな事件がよく似合う。
ゴスロリ誘拐事件、燃える雪うさぎの謎、人気アイドルの失踪……。個室レンタルスペース「秘密基地」で巻き起こる数々の怪しいトラブル。すべての鍵を握る人物とは! ? ラストに驚天動地の大仕掛けが待ち構える、壮大かつ緻密な連作ミステリ! (紹介文引用)

 


霧舎さん新作!!\(*`∀´*)/3年半ぶりぐらいじゃないか…?もう執筆はやめたのかと思って諦めていたよ。というわけで一も二もなく飛びついたのだけど、霧舎さん。東川篤哉みたいになって帰って来た。。。本書はキャラクター重視のコメディミステリ。元々学生向け恋愛ミステリなんかも描いている作家だけれど、向いてるとは思っていない。

 

カラオケボックスを改装してレンタルスペースとなっている「秘密基地」の住人と、大家である美貴が巻き込まれるドタバタミステリ6編。タイトルは「家に帰るまでが誘拐です」「凶器は1人三百円まで」などなど、言葉遊びが楽しい。この住人、年中コスプレをしている「黄色さん」やテレビ好きの「テレビさん」などなど、まあキャラは立っているがネーミングが安易というか^^;というより、肝心の事件があまり面白くない上に探偵役が姿を見せない設定なので何がなんだか途中から分からない。。。全ての話がリンクしているというよりは、「いい加減そのネタしつこい」と思うようになってきた。キャラが立っている順で言うと、その他の人々>住人>大家>探偵、って感じだしなあ。最終話で明かされる正体、ってのがあるんだけど、もう遅いよ。。。

 

ふざけながらも論理はきっちりしている(のか?^^;)ところは霧舎さんらしいかな。ていうか検索しても感想が1つも見つからなかった。私の記事が今後の読者の基準にならないことを祈る。あくまでファンとしての愛のムチウチ評価です。メイド喫茶メロマロの掛け合いとかはめっちゃ笑ったよ。