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試験に敗けない密室 千葉千波の事件日記  (ねこ3匹)

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高田崇史著。講談社文庫。

 

美少年にして天才高校生の千波くんと浪人生の“八丁堀”、慎之介の三人組が再び集合。土砂崩れで脱出不能の十三塚村で「神裁きの土牢」「開かずの納戸」など次々現れる密室事件の謎を解き明かす傑作論理パズル。解答集「追伸簿」と最初で最後の「あとがき」も収録した、『QED』の著者の新シリーズ第二弾。 (裏表紙引用)

 


なんと、このシリーズの第一弾を読んだのがきっかり10年前………!(°д°)だから好みが変化したのか、あまりノレなかった。内容は土牢に閉じ込められた慎之介、旅館の部屋で消えた美女などなど、密室だらけてんこ盛りだったのだが。時折挟まれる、ストーリーにはまったく何の関係もないパズルはなかなか楽し。

 

謎解きは面白いんだけども語り手である「ぴいくん」の口調がどうも慣れないままだった。昔はこういうの好きだったんだっけ?自分。スラリ、サラリ、パサリの千波くんがあまり目立っていなかったのも一因かしら。とりあえずぴいくんの本名だけは検索して判明したのでスッキリ。このシリーズはやっぱり短編がいいと思うなあ。ストーリーがストーリーとして成立していないので、1つ1つ分けてそれぞれのパズルを解くことに専念したほうがいいんじゃないかなあ。