すべてが猫になる

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しをんのしおり  (ねこ4.5匹)

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「漫画の王国」に生れた小説家の乙女な日常生活。バンドを追っかけ上方へ、愉快な仲間と朝まで語り、わきあがる妄想の楽園に遊ぶ…色恋だけじゃ、ものたりない!なぜだかおかしな日常はドラマチックに展開―日本の政局も、家族の事件も、人気のTVドラマも、考え始めたらいつのまにかヒートアップ!「読んで楽しく希望が持てる」、笑い出したら止まらない、抱腹微苦笑ミラクルエッセイ。 (裏表紙引用)

 


三浦さんのエッセイを私にすすめてくれた方々ありがとう。本当にありがとう。うぉーん(つд⊂)こんなに面白いとは。。。巷の評判で(ほぼブログ^^;)「三浦しをんのエッセイは面白いらしい」と薄々知ってはいたものの、ここまでとは。

 

世代が近いのだろう。ここに挙げられる漫画、バンドがほぼ理解出来るのが私の興奮に拍車をかけたのは言うまでもない。お客を舞台に上げるグリーンデイのライブ、私も当時行ってたよ(一人で^^;)。。バクチクは分からないが。

 

今のジャンプはワンピースしか分からない(と、言ってもロビンが仲間になるあたりまでだ)が、しをんさんもどうやらそうみたい。そういうところもまた。それにしても、漫画好き(当時)なら負けてなかったと思うがさすがに他府県まで行って漫画を大量買いしたことはない。自宅郵送や車で来てるならともかく(それでもない)こういうところで本物(笑)との差を見せつけられてしまうな。

 

平安時代歌人「みつね」に対する考察や妄想には大爆笑だ。彼の歌は恋歌ではなく感想らしい(笑)。
ギャルソンのワンピースを欲しがるあたり時代を感じるがそれを諦めるためのジャイ子さんとの会話の破壊力といったら…。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ
ジンベエ反対運動の薄っぺらさ(笑)も最高だし、ブジ製薬の鎮痛剤の秘密には腹がよじれた。副作用の副作用(笑)(笑)(笑)

 

という感じでキリがないのであった。ボンサイ戦隊の妄想といい(ボンサイダーですよボンサイダー)。

 

ところで、自分の男のタイプがしをんさん側がYちゃん側かを知る次元五右衛門チェックシートについてだが。私、見事に2人ともとほぼ合わなかった。合ったのはブロッケンJr.とサイファぐらい。だって私、スラムダンクでは水戸くんだし聖闘士星矢では氷河だしドラゴンボールではトランクスだしキャプテン翼では岬くんだもん。(挙げる漫画がベタなのも好感度高い!)


だいたい最近のオタクっていうのはアニメやゲームだけを指すのでなく世界が分散しているもんで、メガネにリュックにチェックのネルシャツ、みたいな「元祖オタク」な人と「そこそこオシャレで社交的」な人が共存している。だってよほど若いか家族に行動を制限されない限りコミケやライブ、コスプレ、聖地巡り、グッズショップなどなど、現場に行かなければオタクとは言えなくないか。そうすると自然に友だちも出来るし見た目も気を配るようになる。実際あらゆるオタクにはちゃんとした社会人が多いのだ。


誰が読んでも面白いのかは分からないが、漫画が分からなくてもしをんさんの日常の妄想だけで充分笑えるのではないかな。個人ブログで絶賛するのは諸刃の剣だとは分かっているが、もう有名だからいいよね。私も気に入ったよ!ってことで。しばらくしをんさんのエッセイ集めるかもしれない。