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五骨の刃 死相学探偵4  (ねこ3.5匹)

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怖いもの好きの管徳代と峰岸柚璃亜は、惨劇の現場“無辺館”に忍び込む。そこは約半年前に、5種類の凶器による残忍な無差別連続殺人事件が起こった場所だった。館で2人を襲う、暗闇からの視線、意味不明の囁き、跟いてくる気配。死相が視える探偵・弦矢俊一郎に身も凍る体験を語る彼女には、禍々しい死相が浮かんでいた。俊一郎は真相解明に乗り出すが、無辺館事件の関係者から新たな死者が出て!?大人気シリーズ第4弾!! (裏表紙引用)

 


他人に現れる’死相’を視ることが出来る弦矢俊一郎の死相学探偵シリーズ第4弾。誰も読んでいないだろうが・・・^^;私が3を読んだのも5年以上前っぽい。

 

今回の作品はなかなか印象が良かった。様々な死に方を表現した展示室など若干グロめだが、無辺館見学という肝試し要素と相乗効果を上げていて全体的に雰囲気が良い。それと相反した、キャラクターの可愛さや面白さも魅力に映った。飼い猫の「僕にゃん(名前)」の活躍は目ざましいし、曲矢刑事のツンデレ具合も萌える。

 

でも逆に、こういう軽妙なシリーズに本格的な謎解きがもったいなかったかなーとも思う。如きものシリーズでも使えそうな推理だっただけに。ホラー要素だけでも光るものがあるのだからねえ。まあでも、そういうシリーズ?(禍家とか)も既にあるし、こういう立ち位置のものもあっていいのかな。