すべてが猫になる

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Dカラーバケーション  (ねこ3.6匹)

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加藤実秋著。創元推理文庫

 

風営法の改正に合わせ、club indigoは営業形態を変更。若手ホストが接客する、よりカジュアルな二部を設け、集客に効果をあげていた。だが、イマドキな若手ホストは都市伝説がらみのトラブルを運んでくるし、晶は豆柴と殺人事件に巻き込まれるし、憂夜が休暇を取れば厄介な問題が発生するしで、相変わらずの大騒動。新キャラクターも登場し、ますます好調のホスト探偵団シリーズ。(裏表紙引用)

 


インディゴの夜シリーズ(なんというのだ?^^;)第4弾。久しぶりすぎて覚えているのはホスト達の「名前」ぐらいだったがまあいいか。4編収録の短篇集。

 

「7days活劇」
この手塚くん達(バンド担当?の)って前からいたキャラ?^^;生意気なんだけどいちいちメガネのブリッジ押し上げるのとかが面白いし結構気に入ってしまった。都市伝説と舞台が噛み合った事件なんだけど、エコ女おもしろすぎだろ^^;エコバッグが実はエコじゃないってのは昔聞いたことはあるが。。。
犯人も意外だったし動機もまあ理解しやすい(共感はしないが)が、私、成人なら憎悪とか貧困以外では何があってもまともな人は暴力的な犯罪行為をしないと思ってるんだよね。だから「仲間だから」と甘くしてしまうのに抵抗がある。別に犯罪者は問答無用で更生するなとか思わないけど早すぎないかってこと。まあ、これがこのシリーズのカラーなんだろうが。

 

「サクラサンライズ
新しい仲間のカリーヌの正体にビックリ!手塚くんが妙に人間味出してていい感じ。でもねえ、たとえ友人であり本人でないからと言って、まともな人の周りにはこういうモノに手を出してる人居ないと思うんだけど。。。って文句ばっか言ってるな。面白かったんだが。

 

「一剋」
ホストクラブ内で懇意にしている(?)刑事が実は裏切り者?その疑いを晴らそうと奔走するホスト達だが…。刑事が絡んでいるだけに、なかなかに黒い内容。それと対照的に美味しそうなスイーツが絡んでいて食欲をそそる。。。

 

「Dカラーバケーション」
表題作が1番面白いね。盗品のダイヤモンドに纏わる事件。オークションのくだりは興味深かったし、なぎさママと志津香さんとの攻防と友情?も笑えた。


以上。
うん、いつもの感じでなかなか面白かった。安心して読めるシリーズだね。そんなに嫌な気分にならないし。ただ、犬マンやDJ本気などなど、名前や髪型は個性的なのに人柄に個性がないのは相変わらず。なので特別誰かに萌えたりはしないかな。あと、晶さんってこんな人だったっけ?結構イラっとする発言多かったなあ。オバサンキャラを全面に出してきたんだろうけど、「スイーツ」という言い方にムカついてる姿とか(確かに当時はそういう風潮あったが)、パソコンを買ってフロッピーディスクを入れる穴を探してるとか、なんか色々とスベっていたような^^;描かれたのは数年前とは言え、40歳って言ったら私とほぼ同年じゃん。周りにこんなレベルの痛い人いないけどなあ。。。

 

まあそれはそれとして、次から集英社に移ってしまったのだろうか?こっちで集めているのでイヤだなあ~。イラストもこっちのほうが好みなのよね。もうちょっと待ったら創元のほうで出ないかなあ。