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密室殺人ゲーム・マニアックス  (ねこ3.7匹)

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歌野晶午著。講談社文庫。

 

“頭狂人”“044APD”“axe”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なハンドルネームを持つ5人がネット上で仕掛ける推理バトル。出題者は実際に密室殺人を行い、トリックを解いてみろ、とチャットで挑発を繰り返す。謎解きゲームに勝つため、それだけのために人を殺す非情な連中の命運は、いつ尽きる!? (裏表紙引用)

 

 

密室殺人ゲームシリーズの第3弾。すんませんが前2作を読んだのが前過ぎて内容のほとんど忘れた。ので入り込めないかなーと危惧したがまあそんなことはなく。5つのハンドルネームはなんとなく覚えていたし、正体の分からないミステリーマニア同士5人が、現実の密室殺人を起こしその謎を推理するというモラルもなんもないゲーム。ああそうでしたそうでした。2話構成になっているので、2つの事件を推理する内容なのだが、歌野さんのシリーズ3作目が普通で終わるはずもなく(ネタ切れとの噂もあるが)。
現実と絡ませてアラこんな真相に持っていくの?と目が点になること数回。こういうところは麻耶雄嵩氏と通じるところのある作家さんだが、前2作に並ぶほどの出来ではなかったかな。変わったものが好きな人ほどこちらを評価しそうだから別にいいけど。