すべてが猫になる

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ウィンター・ホリデー  (ねこ4匹)

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坂木司著。文春文庫。

 

元ヤンキーでホストだった沖田大和の生活は、小学生の息子・進が突然に夏休みに現れたことから一変。宅配便のドライバーへと転身し子供のために奮闘する。そして冬休み、再び期間限定の親子生活がはじまるが、クリスマス、お正月、バレンタインとイベント盛り沢山のこの季節は、トラブルも続出で…。 (裏表紙引用)

 


愛する坂木さんの、「ワーキング・ホリデー」の続編。とてもとても面白い作品だったから、続編が出たと知った時からワクワクドキドキ。

 

前回が夏休みの父と子の出会いから絆が出来るまでを描いたものだとしたら、今回は冬休みの父と子のそれから。あれから少しだけ大人になった進くんに、メールの返事がつれないだのナンだのといじいじ悩んでいるヤマト。あ~も~萌えー!ってこのことだなと思う。自分と遊ぶのになんで他の人呼ぶんだとか(笑)そして父の職場に手作りのお昼ごはんを持ってくる息子(笑)。新婚か!おまえら新婚か!!(>▽<)

 

キャラクターの魅力の高さも健在。特にジャスミンの言葉にはいちいち頷いたりハッとしたり。どんな業界でも、真理を突いた言葉って生きるんだなーと思う。新キャラの大東は最初アイタタタな空気が漂っていたけど、だんだん憎めない奴になってきて良かった。進くんは最後にちょっとした問題行動を起こすけど、動機が進くんらしくてホロリ。

 

てっきり、3人家族になるのかなあ、と想像していたけど。そうは甘くなかったか。でも、またしても続編が期待出来ていいかも。この距離感だからドラマになるんだしね。