すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

建売秘密基地 中島家  (ねこ3匹)

イメージ 1

 

中堅企業をリストラされ、便利屋を営む中島八郎はある日突然、近所の伊呂波麗容斎(いろはれいようさい)の豪壮な居城に呼ばれ、城と八郎の冴えない建て売りの家を交換するように迫られる。八郎は「男のロマンと家族の幸福」のため拒否するが諍いは、なぜか世界大戦までに発展してしまう。はちゃめちゃと面白さで名作「3LDK要塞 山崎家」をしのぐ書き下ろし家庭内冒険小説。(裏表紙引用)

 

建売秘密基地 中島家
 
太田さんにこんなシリーズがあったとは知らなんだ。しかも、シリーズ第二弾だった。ハッハッハ。しかし繋がりはないようなので気にせず読んだ。

 

自動車メーカーをリストラされ、「ナカジマ・ナンデモ・サービス(NNS)」という名の便利屋を開業した中島家当主・八郎。優しいお婆ちゃんと破天荒なお母さん、怪獣のような妹という家族構成。一応主人公らしき長男・龍彦は、無鉄砲な家族に振り回される日々。そんな時、町一番の豪邸・伊呂波邸に仕事を依頼された八郎は、龍彦を連れていざへ向かう。しかし監禁されるわ豪邸と中島家を交換してくれと無茶言われるわ。。そして登場するのが忍者。伊呂波族と中島家との忍術バトルが始まり、、という内容(笑)。忍者て。ハングライダーで逃げたり、家を踏みつぶされそうになったり、死者が生き返ったりとメチャクチャ。プロローグで出てきたNY特殊災害対策ナンチャラの人々との繋がりも最後に判明し、大団円。

 

SFとヒーローものをごっちゃにして、ギャグで味つけしてみました、みたいな。ジュブナイル並に読みやすく、爽快で軽妙で時間潰しには最適な1冊。