すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

オレたち花のバブル組  (ねこ3.8匹)

イメージ 1

池井戸潤著。文春文庫。


「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行半沢直樹。会社内の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか?(裏表紙引用)


半沢直樹シリーズ第二弾~。

前回新人だった半沢もすっかり成長し、巨額損失再建などという大きな仕事をぽぽいっと任されている本作。おなじみの同期・近藤と渡真利も前より元気に登場するのが嬉しいところ。前作は熱さゆえの突っ走り感が目立っていたが、今回は一皮向けて仲間意識や正義感を語る姿が板についてきた気がする。なんだかんだ四面楚歌にはならないからね、半沢さん。片岡愛之助さんがオネエ役というのは知っていたが、まさか原作もオネエとは(笑)。この金融庁のクセ者、黒崎はかなりキャラが立ってるな~。話に聞いていた大和田の存在がかすむほどに(笑)。敵とはいえ娘を楯に取ったり、料亭で盗み聞きしたりと相変わらずやり方は無鉄砲な半沢氏。それでも家庭では妻の花に何も言えないこのギャップ(笑)。今回、半沢の自宅を無遠慮に捜索されたことにキレた花ちゃんは別シリーズの花咲舞ちゃんそのものでスカっとした。

ところで、原作では土下座はないんですね。いや、なくてもいいのだけど、ちょっと待っていた自分に気付いた。。