西加奈子著。筑摩書房。
テヘラン生まれ、エジプト・大阪育ちの「ミッキー」。その波瀾万丈、驚天動地、抱腹絶倒の日々。自由奔放なイラストも楽しい脳みそつるつるエッセイ！（紹介文引用）
どきどきのエッセイ初記事は西加奈子さん。
本書は最近お友達になった寿司子さんにお薦めいただいたもの。「エッセイを読まないので何を読んでいいかわからなーい」とゆきあやがあほコメントをしたら、ご丁寧に４，５冊ものエッセイをご紹介いただいたのだー！！いやもう、ほんとにエッセイなんて人生で読むの３，４冊めくらいじゃなかろうか＾＾；
というわけで、一番そそられた「ミッキーかしまし」を早速手配。最近笑いを求めている自分に合致したようで、とてもとても楽しめた。帯には紹介文の上に「あははははははははは」と書いてあります＾＾まさに「あはははははははは」な内容ばかり。雑誌に連載されていたものをまとめたのだそうで、西さん初エッセイなんだとか。プロフィールからしてちょっと個性的ですよね。テヘラン（イランの首都）生まれエジプト育ちだなんて。ご両親がエジプトの駐在員さんだったそうな。その楽しくも凄まじいエジプトの生活も綴られていて興味深い。
とは言っても、スピリッツがエジプトにあるだけで感覚は完全に日本の、しかも関西の方。大阪の地名が頻繁に出てくるので親近感わきわき。新今宮の泥棒市のエピソードとか笑えますね～。
特に面白かったのが、『標語たのし』。西さんが実家で見かけたおもしろ標語を独特の感性でぶったぎっています＾＾；『へんしつしゃ やめてほしいね そんなこと』が笑える。。。＾＾；「へんしつしゃ」のインパクトも凄いけど、「そんなこと」ってどんなことだ（笑）。みたいな事が面白おかしく描かれています＾＾
『領収書ナウ』も笑ったなあ。他人に漢字表記を伝えるのって、意外と大変なんですよね。。。西さんの「西」って伝えやすそうだけど、「東西南北の西です」って言ったらとんでもない伝わり方をする人もいるんだねえ（笑）う～ん、居酒屋のおばちゃんイカす。。。＾＾；；
こんなノリで、３６編もの作品が詰まっております。
でも、やっぱ自分が興味のないジャンル（時代劇とかプロレスとか）のお話になるとエッセイの場合は辛いね。
（２３２Ｐ／読書所要時間１：３０）
