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暗闇神事 猿神の舞  (ねこ3.6匹)

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藤木稟著。トクマ・ノベルス。

昭和十三年、戦争の状況が深刻化するのと比例して、猟奇的な犯罪が頻発する帝都?。浅草で人気の歌舞伎一座・猿田屋では、襲名の儀式の最中、家宝の神刀で、一族のひとりが惨殺される。一方、隅田川界隈では、人々を震え上がらせる残酷な連続通り魔殺人事件が起こっていた。事件に巻き込まれた新聞記者・柏木洋介と馬場刑事は「ミハシラツキ」の伝統を持つ猿田屋一族の謎に迫ろうとするが…!?人気シリーズ、待望の書下し新作。 (裏表紙引用)


朱雀十五シリーズ第6弾。

今回は歌舞伎界に絡んだ連続殺人事件。
いやはや、陰惨すぎる。。。殺され方が残酷すぎてそればっかり印象に残ってしまった。浦賀でもおなじみのアレネタも使われているし。。なんでウチにはこんな本しかないんだ(笑)。そしてなんだこの世界一笑える表紙は^^;しかも、ここんとこずっと海外ものばかり読んでいるので変な現象が自分に起きている事に気付いた。国内ものが読みにくいのであーる^^;特にこういう家系図の載っている昭和初期の名前ややこし系本格は。。。八つ墓村みたいな双子の婆さんもいるし娘は妹の事を長男の嫁だからって「姉さん」って呼んでるし本名と襲名があるし覚えるの大変だったぁ(;^^A

まあそんなこんなで、それでも謎解きや真相は面白いのである。シリーズ中、2番目くらいにミステリとして楽しめた。どんでん返しも定番な感じで良いし、一族に伝わる不気味な家宝?や○○もあるし、贅沢である。これで朱雀の性格の悪さを初期に戻してくれていれば言う事はないんだけどな。

                             (356P/読書所要時間4:00)