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禍記 -マガツフミ-  (ねこ3.5匹)

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田中啓文著。徳間書店

オカルト雑誌の新米編集者、恭子はホラー小説の大家、待田から「禍記」という謎の古史古伝の存在を聞かされる。そこには、歴史の闇に葬られた人類誕生以前の世界のことが書かれているという。恭子はその書物に魅かれていき…。赤ん坊をすりかえる取りかえ鬼、孤島で崇められるひゃくめさま、そして、子供にしか見えないモミとは?神話、古代史、民間伝承を題材に、恐怖の真髄を描破した伝奇ホラー傑作集。 (あらすじ引用)


田中さんのホラーに挑戦してみました。
グロいとの情報が入っていましたが、おいらの感覚ではグロ度は30%くらいだったかなあ。もっと「殺人鬼」みたいなグロを想像していたのでこれなら普通ですかな。ホラーにも色々ありまして、SFがかっていたりスプラッターであったりゾンビものであったり怪奇ものであったり日常の恐怖であったり。どちらかと言うと本書は怪奇色が強く、伝奇小説の様相を呈していますね。あまり得意な分野ではないかも。。。
1作目の「取りかえ鬼」はかなり好みだったので「これはイケる」とガッツポーズだったのですが、続く「天使蝶」の気持ち悪さに愕然。おいら蝶が嫌いなんです^^;羽と胴体に付いてる鱗粉?とその形状がどうしても駄目で。。あああ。。。さらに続く「怖い目」もどうもいけない^^;盲目のふりをして村に侵入するその設定は良かったのですが、まさか著しく蝶に近い事で同じく嫌いなあの昆虫を○べるなんて・・まさかその食感を説明されるなんて・・(泣)
終始そんな調子でエネルギーを奪われ、最終話「黄泉津鳥舟」に至ってはあまり意味がわかりませんでした。。もろSF要素入ってるよね。。

しかし、導入されている「禍記 三」は面白かったからなあ~^^;;こっちをメインにした作風だったなら好みだっただろうなあ。。


追記。「うまこ」一話だけがんばって読んだからもういいよね。はっはっは^^;