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ジュリエットの悲鳴  (ねこ2.7匹)

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有栖川有栖著。角川文庫。


有栖川さんの、ノンシリーズ短編集です。普通のミステリと、ちょっと怖い怪奇風の短編や
くすっと笑えるギャグ・ミステリ、ショート・ショートまでも網羅した12編収録の作品群。
私、有栖川さんのものでシリーズ外の短編集って初めてかも?
というわけで、一応楽しみに読み始めましたが。

感想が、ない……(ーー;)。

ピックアップするならば、ロックボーカリスト「ロミオ」の悲劇譚、『ジュリエットの悲鳴』。
こういう作品は、こういう作品集でなければ読めないだろうという感じで貴重かもしれません。
孤高のロッカーの秘められた苦悩と悲恋が切なく、オカルトとしても十分読める感じ。

後は、ギャグ・ミステリの『登竜門が多すぎる』が面白かった。言葉通り、笑い転げました^^;
東野圭吾氏の作風に似すぎているのが気になりますが。
ミステリの賞品が「立杭焼の壷」ってなんだよ^^;
時刻表挿入装置『京太郎』にも笑いました。。ははは。。
笹沢佐保の愛人関係』タイトルネタにも大ウケ。。
誰が書いてもこういうネタって面白いよなあ、とは思いましたが、ラストを考えるとやっぱ
東野さん程じゃなかったかな。なんかこっちは星新一っぽい。。



他作品でも、ラストの台詞が利いてていいなあ、というものも数作ありましたが。
どうも艶っぽいというか、昔の社会派っぽい雰囲気が前面に出ていて好みではなかったかも。

ではさようなら。(←なんか今日の記事締まらないので^^;)