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密室に向かって撃て!  (ねこ2.7匹)

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東川篤哉著。光文社文庫


烏賊川市警の失態で持ち逃げされた拳銃が、次々と事件を引き起こす。ホームレス射殺事件、そして
名門・十乗寺家の屋敷では、娘・さくらの花婿候補の一人が銃弾に倒れたのだ。花婿候補三人の調査を
行っていた<名探偵>鵜飼は、弟子の流平とともに、密室殺人の謎に挑む。ふんだんのギャグに
織り込まれた周到な伏線。「お笑い本格ミステリー」の最高峰!(裏表紙引用)



どうもみなさんこんにちは。「片想い」以来めっきりイヤな奴と化したゆきあやです。
なんだか知りませんが、東川さん買いましたよ。
予言通りと言うのか思う壷というのか(誰の)、「ギャグの連発に殺意をおぼえる」
「読んでいるのが苦痛」「続きも結末も気にならない」三大悪、ここに健在です。
気が付けば、「はらたつはらたつ」と言い続けて早5冊目の東川さんなんですよ。
しかも、買ってるんですよ。だって、「借りる=取り寄せる」程のもんでもないんですよね、
おいらにとってこの方は。その価値観がわからん?ええ、おいらもわからん。
それでも挫折した事ないってんだからそれなりに期待してるんでしょうかね。
では本編の感想。


物証は………?
物証はどこ?
そんな探偵のでっちあげた「銃声カウントダウン実演」だけで「そうだったのか!」とか言って
いいの警察の方?
犯人は誰でも見当が付くんだしね^^;。
本格推理としておあつらえ向きのシチュエーション、設定をこれだけ用意しておいて
この雰囲気のなさは凄い。
「犯人を指摘しても意味がない。理論でなぜその人物が犯人であるか看破しなければ」は
その通りかもしれないけれど、「あ、これ伏線だ」と読者が感じてしまったら往々にして
絶対そいつが犯人なもんなんですよ^^;完全にあてずっぽうであの人を犯人だって言ってる
わけではないのよ。それならばばれない方が絶対いいじゃない。



一応良かったところも挙げますよ。
これこれ。これヒット。

『い、いかがわしい警察の者だ』

ぎゃーーーーーーーーーーーーーv(T_T)v

真面目な点も挙げると、拳銃が事件の重要な役割を果たしているわけで、
この設定は東川さんのこの「おもしろ作風」でないと成立しない。普通に考えたら
とんでもないし、これを「セーフ」にする事がこの人の個性なんだなと素直に思える。


まだ読む気か?どうしよう。。

ちなみに、おいらこのシリーズと学生3人のシリーズ混同しています。。。
おいらが好きだったのは学生の方だったような気が。。