すべてが猫になる

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わが身世にふる、じじわかし (ねこ3.8匹)

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芦原すなお著。創元推理文庫

ニューヨークから河田警部が帰ってきた。帰国早々、不思議な事件に遭遇した悪友は、見事な推理を
みせるぼくの妻の知恵を借りようと、やってきたのだった。かどかわされた爺さんの居場所を
推理する表題作ほか、河田警部のニューヨーク時代や、ぼくの幼少の思い出もたっぷりの六編を
収録。讃岐名物や郷土料理に彩られた、『ミミズクとオリーブ』『嫁洗い池』に続くシリーズ
第3弾。(裏表紙引用)


わああ~、全部読み終わっちゃったよ~~。
すきだー。すきだーこのシリーズ~。
読んでたらお腹が空いて来るのは困りものだけれど^^;;
いりこ飯食べたいよぅ。ちらし寿司おいしそう~(表紙で食べているぞ!分けてくれ!)。

一番お気に入りのキャラ、河田警部が今回も飛ばしまくりで嬉しい。
あんた異動されすぎだろう!!(笑)
で、今までそれほど注目してなかった「奥さん」の特徴が自分の中で定着して来た感じが。
普通、こういう女性って同性の読者から「ぶりっ子」とか「カマトト」とか言われても
おかしくないのだけど、この人には絶対そういう感情が湧かない。
おいらが旦那さんでもかばってあげるよ間違いなく。
「はいはい」って旦那さんの言う事を聞くだけの女性じゃないから、逆にこの芯の強さには
憧れてしまう。女性が自立するのって、決して社会に出る事だけの意味じゃないんだよね。
毎日がゆっくりと流れるようなこんな生活と、気の合う友人とおいしいごはん。
この中で、奥さんみたいに生きて行くのって逆に立派なんじゃないかな。
自分がこうなってもきっと同じ事は出来ない。