すべてが猫になる

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(再)クビキリサイクル -青色サヴァンと戯言遣い- (ねこ4.4匹)

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西尾維新著。講談社ノベルス

絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が”科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」女性を
招待した瞬間、”孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!工学の天才美少女、「青色
サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣いいーちゃんは、「天才」の凶行を
”証明終了”できるのか?第23回メフィスト賞受賞作。(裏表紙引用)


冴姉貴ご来阪記念、「戯言トークで盛り上がろう」計画に向けてシリーズ再読開始です^^。
再読っつーもんは時々犯人とかトリックとか読んでるうちに思い出してしまったりして
挫折する事もよくあるゆきあや。(実は先日「解体諸因」一話目で挫折してしまった)
だがしかーし、前述と矛盾しますが本書は「もう1度読みたいあのシーン、あの台詞」
「また会いたいキャラ」が目白押し。退屈のたの字もありゃしません。

今明かすが西尾氏の文章自体は実は不得意。このシリーズ以外は100%挫折している事は
ここを読んでいただいている貴方だけに教えよう。。作家さんとしては微妙なのであった。

「好きだ」という前提で再度読むと、苦手だと思っていた「反復される文章」「同じ意味の言葉を
多用」といった特徴が実に効果的だったんだなあと再評価できる。要は全てこの「いーちゃん」の
戯言はやはり戯言なのだ。世界観を一作目で確立している、と一度目の記事で書いた記憶があるが、
それどころか完成している。だんだん構築され色が塗られて行くと言うより、読者側がそこに
慣れるまで個人差があるというだけで、それだけの話だった。


しかし、自分の好きな台詞などは全部この一作目に入っていたのには自分で呆れた(^^;)
おいらはこの一作目で既に夢中だったんだねえ。この後を惰性で読んでいたわけではないけれど。