すべてが猫になる

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マレー鉄道の謎 (ねこ3.4匹)

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有栖川有栖著。講談社文庫。

旧友・大龍の招きでマレーの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた火村と有栖川。二人を
迎えたのは、舞い飛ぶ蝶ならぬ「殺人の連鎖」だった。ドアや窓に内側から目張りをされた密室での
犯行の嫌疑は大龍に。帰国までの数日で、火村は友人を救えるか。第56回日本推理作家協会賞
輝く、国名シリーズ第6弾。(裏表紙引用)

※微妙にネタバレかも?未読の方はご注意を。










なげーよ。。。(ーー;)
今回の火村&アリスはなんと現地マレーまで飛んじゃいます。うんうん、これでこそ国名シリーズ。
ロシア「紅茶」とかスイス「時計」とか言われてもねえ。やっぱそこまでお出掛けしないと。
とか言いながらも、別にこんな事件なら日本でも良かったんじゃ……?と途中まで目を
ほそ~~くして読んでしまいましたが。それが(アリスが英語に不自由でサムライイングリッシュとか)
伏線になってるんだね、と言う事で。

だから期待したってわけでもないんですが、でもやっぱり総括するとそこまで凄い作品だとは
思えませんわね。。こういうトリック嫌いじゃないんですけど、「またコレ?」と
思ってしまったのは事実。面白いので現実で実現可能かとかそこまで野暮は言いませんが、
Bと言うほど目新しくもない(Bってここ大事じゃない?)。
そして動機が自分にはしっくり来ない。この人はそういう性格なんだ、と言われれば
なんでもアリになってしまうので。自分は動機すらもミステリのロジックとして
見事に決まったものが好きだし。でもその割に、動機が重要な謎解きの要素になっているん
ですよねこれ^^;


しかし、おいらはこのシリーズ好きなんで(ああ、どうせ自分だけだとも)
ある程度の瑕疵は見逃して楽しんであげられるのでした。

でも『ペルシャ猫~』は別にキャラ萌えだから褒めてたわけじゃないぞぅ。