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名探偵 水乃サトルの大冒険 (ねこ3.6匹)

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二階堂黎人著。講談社文庫。

長身、美形の水乃サトルは旅行会社課長代理。だが、度を越した多趣味と奇行から社内では変人の
烙印を押されている。西澤保彦の『麦酒の家の冒険』をパロディ化した「ビールの家の冒険」、
本家は我孫子氏?殺された女子高生の日記の謎に挑む「ヘルマフロディトス」、
横溝正史の『本陣殺人事件』のトリックの盲点を突く「『本陣殺人事件』の殺人」、
大学の先輩が宇宙人に殺された!?「空より来たる怪物」4編収録の連作短編集。


これ、お仲間さんのどなたの所でも記事見つからなかったんですけど、
人気の程はどうなんでしょう……?表紙はともかく、おいら結構気に入っちゃったかも。
長身である必要はないけど、美形、変人と来ればゆきあやのアンテナに引っかからない
わけがなく。しかし残念ながら、サトルのキャラには全く惹かれなかったのですけどもね。。
オタク度、蘊蓄度、怠け度共にどうにも掘り下げ感が薄く。。
ただ、大学時代100ものサークルに入っていたというネタは結構面白い。これ、
他のもっと凄い作品で使わなきゃもったいなくない?と思いながらもまさか
ゴシック風ミステリーの蘭子シリーズでは無理だし(蘭子にクスリとやられて終わるのが関の山)。

最初の2作は本家より面白かったぐらいなんだけども、
「本陣」と「空より」でちょっとテンション下がったわたくし。「本陣」のトリックと犯人の
別考察?は興味深かったけども「ふーん」以上の感想は持てなかった。いや、いいんだけどこれも。
「空より」は今の自分でこそ「バ○ミス?」と暖かい目で見れるかもね。
物語的に入り込みにくい。だってまさかこんなお話がこんな面白いトリックを、、
とは思わないじゃないの^^;。


ところで、おいら読後気付いたんですけど読む順番間違えましたか?(^^;)