すべてが猫になる

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凶鳥の如き忌むもの (ねこ3.6匹)

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三津田信三著。講談社ノベルス

怪異譚を求め日本中をたずねる小説家・刀城言耶は瀬戸内にある鳥坏島の秘儀を取材しに行く。島の
断崖絶壁の上に造られた拝殿で執り行われる<鳥人の儀>とは何か?儀礼中に消える巫女!大鳥様の
奇跡か?はたまた鳥女と呼ばれる化け物の仕業なのか?(裏表紙引用)


延長した上に返却期限ぎりぎり。という事情で結構めんどくさいとこすっ飛ばして読んでしまった。
ストーリーに支障はなさそうなとこだけなので許してけろ。
とりあえず、噂の「B」がいかほどのものかと知るまではノンストップ。
前半の蘊蓄に少々手こずったが、怪異譚は自分の趣味柄読み飛ばすわけにはいかないので
3号が本棚の上にいないかどうかを確認しつつ目をぎらつかせて取りかかる。
(↑詳しくは『まじもの』記事にて)

ちょっと今さっき近所で飲んで来てしまったので実はふらふらである。
こういう時は記事に漢字が使えなくなり関係のない能書きが増えるのでよろしくぅ。。。

えと、面白かった気がする。実はお仲間さんのどなたも言及されていないが(大げさ)
この刀城言耶が結構お気に入り。怪異話と聞くと初対面の人間であろうと
「な、な、なんですって!」と興奮し奇怪な人物に変貌するあたりがなんともつぼ。
どっかから借りて来たキャラみたいだがまあまあ、そんな野暮は。

そして噂のバカトリックについては私からも直々に「バーカ」という言葉を贈りたい。
これ、真面目な小説だから余計バカなんだろうな。
「実現不可能だけど面白きゃ何でもいいじゃん」よりも「映像で実演して欲しい」という
遊び心の方がふさわしい褒め言葉だよなあ。