すべてが猫になる

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女王様と私 (ねこ2.9匹)

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歌野晶午著。角川書店

真藤数馬は中年のキモオタク。心の支えは「妹」の絵夢との語らい。それでも自分自身の生活は
平和だった。ある日、絵夢を連れてやって来た「にっぽりせんい街」であの「女王様」に
出会うまではーー。


さ、最悪だ。いや、作品がじゃない。あ、いやいや全く内容の事じゃないわけじゃないけど
タイミングが最悪だったかも。実は本日までの数日間で累計5冊の本を並行読みしていたのだが^^;、
それらの内容と本書が微妙にかぶってしまっていた。オタク、冤罪、etc。それらも別に
面白くはないが(こら)、作風の違いを考慮してもあまりにも描写が稚拙、設定がキモい、の
ダブル負け。それを差し置いても一体なんだこの本。一生懸命褒め言葉を考えてもせいぜい
「八木剛士よりましか」ぐらいなもんだった。

主人公がキモイのでどんな悲惨な状況に陥っても同情出来ません。
せめて警察の取り調べの理不尽さに考えさせられました、ぐらいは言わせて欲しいぞ。
「妹」設定は許すとしても妄想をこういう風にですね、本格ミステリでですね、
活用されてしまうともうオチは見えたようなもんで。。
なんでもありならなんでもありなりの、サプライズというのか新境地というのか、
あっても良かったんじゃないですか。。歌野さんだもの。失敗してもいいから  ←え?
今までにないオリジナルなものを、と期待しても罰は当たりませんよねえ。。