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人狼城の恐怖 <第一部 ドイツ編> (ねこ3.8匹)

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二階堂黎人著。講談社文庫。

独仏国境の険しい渓谷の上に屹立する双子の古城・人狼城。ドイツ側<銀の狼城>に招かれた
十人の客に用意されていたのは、凄惨な殺しの宴であった。二重に閉ざされた密室での首切り、
中世の石弓による射殺……。謎と伝説に彩られた古城に隠された秘密とは何か?全四部、
四千枚を超える本格推理小説の大傑作!(裏表紙引用)


ぱんぱかぱーん。先日から告知してます通り、『エデンの東』や『魔王』を買ったからって安易に
頓挫せずこうやって無事第一部を読了する事ができました。ぱちぱち。と言ってもこれだけで
660ページありますからね。褒めて下さい。で、たいりょうさんのご要望?にお答えして、
よもさんと同じく分割にての感想アップとあいなりました。しかし彼と一つ大きく違うのは、
私の場合完読でなく本当にここまでしか読んでいないという事です。。だから続き知りません^^;
全部既読の方は鼻で笑いながら読んで下さいましv
(続き感想知りたい方は、よもさん&たいりょうさんのブログへゴー~)


意外や意外!!今まで読んで来た氏の作品が記憶の銀河の彼方へ吹っ飛ぶくらい
気に入っちゃったです。
登場人物が全員ドイツ人という事にもかかわらず読みやすい!!「えーと、こいつ誰だっけ?」と
ページを戻る必要はまったくなかったほどで(決して登場人物は少ないと言えない)。
これと言うのも「翻訳もの」っぽさがないから!
さらに雰囲気二重丸。西洋、古城、密室、魔性、ゆきあやの大好物ばかりが乱舞しまくり。
一人一人犠牲となる、残された者の恐怖。不可解な「人狼」伝説。正体不明の伯爵夫人。
そしてそして、ラストにこんな展開になるとは誰が想像し得たでしょうかーーーー!!!
目が点とはこの事です。
要は、やっぱり第一部にして「派手」。それも、今までのような雷どかーんとか水ざぼーんとか
ではなく、精神的に高揚する感じの派手さ。
そしてぇ、私だけかもしれませんが、200ページ過ぎないと事件は起きないのに
じれったくないしまどろっこしくない。普通に読み物としての楽しさが冒頭からある。
そしてこれこそ自分だけでしょうが、あんま伏線とかトリックとか誰が犯人とか
まだ気にならない^^;ただ、面白い。それだけ。
これはいいなあ。ほんといいなあ。これなら第二部の「フランス編」もかなり期待できるかも。
浮気せずに毎日読みますえ~~。
未読の方もゆきあやに続け~~~~^^v