すべてが猫になる

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日本殺人事件 (ねこ3匹)

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山口雅也著。角川文庫。

日本推理作家協会賞受賞作。
憧れの日本にやってきた私立探偵のトウキョー・サム。しかし、そこは、サムライが生き、茶道が
もてはやされ、遊郭が栄える不思議な国だったーー。奇妙なハラキリ事件、茶室の密室、そして
オイラン連続見立て殺人と、数々の超ジャパネスクな難事件に挑むサムと不思議の国の住人たち……。
かつてない究極の本格謎解きミステリー。(裏表紙引用)


最初に告白しておかないとフェアじゃないから書く。悪意はまっったくありません。
私はこの絶賛人気本をわずか50ページで挫折した事がある。
パラレル英国ミステリー絶賛人気本「キッド・ピストルズの冒涜」もしかり。
10年間ベストミステリーに輝く「生ける屍の死」も苦しみながら『無理して』読了した。
簡単な話、私はこういうパラレルワールドもの、パロディものがどうしてもどうがんばっても
好きじゃないのです。。もういい悪いじゃない。人生それで損しててもいい。
例えば本書だと、外国のペーパーバックを翻訳化、そこに描かれるサムの目を通した日本が
どこか奇妙で。。という設定はすごーくすごーく面白いと思う。
しかーーーし。
飽きちゃうのです。すぐに。もうネタ披露はいいから肝心のストーリーを楽しませておくれー、と
思ってる間に結構普通に終わっちゃう。……ように思えちゃう。しかも、私のような
ただのミーハーはパロディの原典を知らない事が多く、なんだか「全てが高レベルすぎて
ついていけない」そういう劣等感を刺激されてしまっている。そこが合わない原因かな、と
考えてみたりします。「褒めないと恥ずかしいなー」みたいな。卑屈でしょうか。。

しかし、しかーーーし。
私、これは本当、山口さんは大好きなんです。後光射してます!(パクリ)
「マニアックス」で得た感動は今だに忘れていませんし、先日やっと読んだ「ミステリーズ」も
一生の宝物になりそうなお洒落でB級な世界。気分はオンリーワンあーんどベストワン。
もう読んだ後に本を持ってぐるぐる走り回りたくなるくらいでした。
余談ですが、その二作品について『麻耶雄嵩が好きな人は合うでしょうね』と書いている
サイトをいくつか発見しました。当たってるよ!?どうして???ちょっとびっくり。。

うだうだと失礼いたしました。。コレ系は合わないけど、山口さんを好きな気持ちは
皆さんと一緒なんだ~仲間に入れて~、と言いたかっただけです。。すいません。