すべてが猫になる

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金糸雀が啼く夜 (ねこ3.7匹)

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高里椎奈著。講談社文庫。

薬屋探偵妖綺談シリーズ第4弾。
深山木薬店の三人組に分裂の危機が!展覧会からサファイアを盗み出す犯罪計画に巻き込まれた
座木とリベザル。だが一方で秋は盗難警備の依頼を受けていた!さらに、対決の場に突如現れた
道化師の死体とは?混乱する事態はいかなる結末を迎えるのか?(裏表紙ほとんど引用)


仲良しのミステリブロガーの皆様からけちょんけちょんに嫌われてしまった薬屋探偵シリーズ、
しつこく追いかけているのはもう私だけとなりました!(やけくそ)

日々その知性的で硬質な記事を楽しませていただける、私の姉貴分である冴様からは
「萌えなかったんです」と謝罪され。
人望を集め、仲間内ではわりと感性が近く親近感を持たせていただいているたいりょう団長からは
「いやあ、正直読むのが辛かったです。2点。」とご迷惑をおかけし。
年齢も近く、ミステリをこよなく愛する我らのマドンナ、べるさんからは
「ゆきあやさん、ごめんなさい」と気をお使いいただき。
個性豊かで一言一言が鋭く、一目置かせていただいているabeさんからは
「肌に合わないとしか言いようがなかった」と一刀両断いただき。
しばらく首から下まで土にめりこんでしまったわたくしですが、まだまだ可能性としては
佐藤友哉のとりことおなりいただいたしら菊さま、復活され許容範囲が海より広いhimaさま、
読書の好みがセンス抜群のjunpeiさま、古本蒐集家のいいづか師匠(それは違う!)……が
残っておられます。彼らに臨みを託し、負けじと当シリーズをプッシュする事を継続しましょう。
え、迷惑?そんな殺生な^^;

今回の表紙でおわかりのように、新キャラが登場!花屋さんの主従コンビでございますよ。
美少年が増えましたよ。私は元々浮気性ではないので、最初から最後まで薬屋3人組を
応援いたしますが。なんてったって今回は「秋」と「座木&リベザル」、敵味方に分かれて
対決、というよだれものの展開ですからね。花屋どころではない。
本作の魅力は盗難事件と殺人事件、ミステリの謎解きにはありません(断言)。
後半から始まる、イエンリー(花屋の従)の過去のエピソードに全ての面白さが凝縮されております。
うう、切ないよぅ。でもほんのり心あったまる謎掛けが入っているのがファンには嬉しい。
だんだんミステリから遠ざかって行ってる気もいたしますが、まあいいか^^;

でもやっぱり、いい歳した刑事が「うきゃーーう!」とか「ラジャりました!」とか言う
世界がまかり通るようなこんな本、たしかに受け入れられにくいでしょうね^^;;;;;